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新聞紙上で話題のシングル・コニャックの意味と意義・・・ |
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2007/11/06 火曜日 16:24:53 JST |
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紙上で述べているシングル・コニャックとは俗称で、フランス流で言えば「プロプリエテ・コニャック」を指します。
それを作る生産者は「プロプリエテール」と呼ばれています。
その意味は、シングル・モルト・ウイスキーの意味するシングルよりはるかに究極的です。
最大のポイントは、栽培、発酵、蒸溜、熟成、瓶詰の全ての工程を自家地で行うこと。
シングル中のシングル!「全工程単一自家生産」です。
つまり、原料が自家畑産のブドウのみですから、他の畑から購入しブレンドした時点で、
そのコニャックは「プロプリエテ・コニャック」では無くなります。
原料が限られているので安易な増量、増産が出来ない、金儲けとは無縁の人々です。
(増産するには、土地を購入すれば可能ですが、結局は自らブドウを栽培しなければならない。)
シングル・モルトは発酵、蒸溜は自社で行いますが、原料の調達は制限無く自由なので
増産が可能なシングルです。実際、いまや多くのモルトが蒸留器を増設し、
熟成は生産地から離れた大都市近郊の集中倉庫、瓶詰も集中ボトリング工場となっているのが現状です。
プロプリエテールのほとんどが最小モルト蒸溜所エドラダワーの半分以下の生産量です。
限られた生産量では、奇をてらったり飾り付けたり、~フィニッシュだとか、
流行を追いかけた商品をつくる余裕はありません。そして、行き着くところはシンプル・・・。
彼らがひたすら造り続けるものは、無駄を排除した混じりけのない不変のスタイル、
クラシック(一族伝統の味)です。
彼らは、生まれ育った土地を愛し、先祖が造った恐るべき古酒を大切に保有し、
蒸溜酒の原点(完全自家生産)を守り続けている、いまや世界的にも貴重な、守るべき人々です。
味の好みは別にしても、明らかに判るのは、雑味の少なさ、完成度の高さ。
それは時代を超えて単一を追求した結晶であり、もっとも純化した熟成蒸溜酒といわれます。
ノー・カラメル、ノー・シュガー、味わいはノー・ストレス。
余分なものは何も無い「シングル」の原点であり到達点。
シングル・モルトは、ダイナミックで多彩な個性の違いをいろいろと味わって楽しむもの。
シングル・コニャックは、シンプルに一つを追求した潔(いさぎよ)さや気品を、ゆったり味わい愉しむもの。
風土や生き方、たのしみ方は違うが、ともに世界を魅了する最高の蒸溜酒の双璧である。
~ラベルで判る「プロプリエテールのコニャック」~
プロプリエテールに表示義務はありませんが、ポール・ジロー、レイモン・ラニョー、フラパンのように
ラベル上にかなり小さく「PROPRIÉTÉ」と表示しているものがあります。
それは、間違いなく全工程単一自家生産のコニャックです。
しかし、ジャン・フィユー、ラニョー・サブランのように、
余りにも彼らにとっては当たり前のことなので表示していないところもあります。
(昔、シングル・モルトもPUREだとかALLだとかシングルの表示価値を
生産者自身が理解してない時代があったと同様に・・・彼らはその意義を理解していない。)
ちなみにカルヴァドスのアドリアン・カミュやル・モルトンなどにも、
プロプリエテール(全工程単一自家生産)の表示があります。
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